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■公共交通との付き合い方 > なぜ使い分けるの > 千歳の現状
千歳の現状若い人が多く、車の利用率も高い。だからこそ忍び寄る公共交通廃止の影…。千歳は他の街に比べて、路線も複数ありますし、色々なバス会社もあり、何より道内の交通の拠点ですから恵まれた環境にあるかもしれません。 しかし、恵まれているからこそ廃止や撤退が他人事のように思えてしまうのです。 現在、千歳市での自動車の交通手段分担率は72%を超えています。つまり千歳の移動手段の7割 が自動車によるものということです。一方でバスの交通手段分担率はというと1%と極めて低い数字に なっています(出典:H18道央都市圏パーソントリップ調査)。車保有率の増加に伴い、千歳でもバスを 利用する人は年々減少しています。延べ人数ですが、10年前と比べると60万人も利用者が減ってい ます。ですからバス路線の廃止や撤退は千歳といえども例外ではありません。 利用者が減ればバスの便数が減り、便数が減れば採 算をとるためにバスの運賃が上がります。運賃の上昇は 更なる利用者の減少を招きます。千歳では、既にこのよ うな負のスパイラルが始まっています。 つまり、もうすでに廃線・撤退へのカウントダウンは始 まっているのです。 公共交通機関とはいえ、バス会社だって会社ですから 赤字のままでは運営できなくなり最終的には撤退せざる を得ません。実は、市の補助金でなんとか運行している のが現状です。朝のラッシュ時に乗っている人には考え られないかもしれませんが、夜間や昼下がり等のあまり 人が乗らない時間帯を朝だけでは補えていないのが現 状です。 今はまだ痛くもかゆくもないですが、これを読んでいるあなたが、あるいは若い人たちが還暦を迎え るころにはバスはもう撤退していて、遠出することができない… なんてことが起きるかも知れませんね。そうならないためにも早いうちからの意識の改善が必要なの です。 ですからあなたのためにも、あなたより若い未来ある子供たちのためにも今から対策が必要なのです。 |